1.作り目
材料が揃ったら「採寸」します。
↑のページを参考に、首まわり、胴まわり、着丈を測ります。
「手編み犬服の編み方」用に編んだ Rくん(仮)のサイズは、
首まわり 21cm
胴まわり 37cm
着丈 33cm
とします。
採寸ができたら、毛糸の帯の「表示」を見てください。
「メリヤス標準ゲージ 19目28段」とあります。
これは、横に19目を、縦に28段編めば、10cm×10cm の大きさになる、ということです。
この表示を参考に「首まわり 21cm」と「胴まわり 37cm」だと何目必要か計算します。
<ゲージの目数(19)> ÷ 10 × <首まわり(21cm)> = 39.9 目
<ゲージの目数(19)> ÷ 10 × <胴まわり(37cm)> = 70.3 目
今回は、2目ゴム編みをしつつ、全体を3等分にしたいので、目の数を12で割り切れる数字にします。
12、24、36、48、60、72、84、96・・・
首まわりの39.9目より多い方の一番近い数である「48」が首まわりの目数で、首まわりの70.3目より多い方の一番近い数である「72」が、胴まわりの目数です。
今回の犬服は、首から先に編んでいきますので、最初の作り目の数は「48目」となります。
細い方の針(今回は6号)に、48目作り目をします。
この時、3等分である16目ごとに「印」をしておいてください。
「印」は写真のような安全ピンみたいなものでも、文具の小さいクリップでも、分かれば何でもいいです。
2.首の部分
作り目を16目づつ分けて、3本の針を三角形にして、輪になるように編んでいきます。
このままひたすら、ぐるぐると2目ゴム編みを輪編みし続けます。
段数を数えるのではなく、メジャー等で測って10cmぐらいになるまで編み続けます。
首の部分は半分に折るので、小型犬の場合は10cm編んで5cmぐらいのハイネック、首の長い犬種や中型犬だともっと長く編んでください。
3.肩の部分
首の部分ができたら、普段使っている犬服の「肩」の部分を測ります。
衿の付け根から、袖リブの付け根まで、今回のものは 5.5cm です。
測れたら編み物に戻ります。
首周りの部分は6号の針でしたが、肩の部分以降は、8号の針で編んでいきます。
肩の部分の1段目は、編む方の針を8号に持ち替えて、1目置きに1目増やし目をします。
1本の針につき16目だったものを、1本の針につき24目にして、合計72目になるように目を増やしましょう。
増やし目の方法が分からない場合は、YouTubeで検索すると出てくると思いますので、YouTubeに教えてもらってください。
首の部分も肩の部分も同じ2目ゴム編みで編んでいくのですが、増やし目をするので、目がずれてしまいますが、気にせず2目ゴム編みで編み進んでください。
肩の部分が、先に測った5.5cmぐらいになるまで、ひたすらぐるぐるとゴム編みします。
4.袖の部分・お腹側
肩の部分ができたら、肩の部分を測った犬服で「お腹側の袖口」の部分を測ります。
お腹側が見えるように犬服を置いて、肩の縫い目から、脇の縫い目までを測ります。
今回のものは 12cm です。
3等分した2辺は休ませて、1辺だけを12cm、ゴム編みします。
5.袖の部分・背中側
お腹側の袖の部分ができたら、肩の部分を測った犬服で「背中側の袖口」の部分を測ります。
お腹側とは逆に、背中側が見えるように犬服を置いて、肩の縫い目から、脇の縫い目までを測ります。
今回のものは 9cm です。
お腹側の袖口より、背中側の袖口の方が短いので、その点をお間違えないように。
背中側は、お腹側のときに休ませておいた、3等分した2辺を9cm、ゴム編みします。
5cmぐらい編めたら、2等分を1本の針にまとめた方が編みやすいです。
ここまでで、とりあえず第一段階終了です。
首から肩に入るときの「増し目」が、この手編み犬服の一番の難関かもしれませんが、1つ下の目を拾ってきて編むだけなので、やってみればそれほど難しくはないはずなので、頑張ってチャレンジしてみてください♪
<その3へ続く>
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